オフィス空間における床の効果と役割
近年、ハイブリットワークやフレックスタイム制の導入でランドスケープ型のオフィスが主流になってきています。
この、固定の間仕切りを使わず、ローパーテーション・家具・観葉植物などをランダムに配置して、開放的ながらプライバシーを適度に保つオフィスレイアウト方法は1960年代に、ドイツのコンサルティング会社が発案しました。
あえて仕切りを設けず、床の配色で緩やかに空間を仕切るコツをご紹介します。
床の色と効果
床の素材や配色を考えることで居心地のよい空間を作ることができる
床はオフィス空間における面積が大きく、影響力高いと考えられます。
そこで居心地のよい空間を作る床の配色とはどのようなものか考えていきましょう。例えば、コミュニケーションエリアに癒し効果の高い緑色を取り入れたり元気の出る黄色やピンクをアクセントで使うのもいいでしょう。観葉植物などで自然の色を配色し、デスクワークで疲れた目を休めるのも効果的です。
デスクワークが多い職種エリアでは、デスクに着座する時間が長く、ストレスを受けやすい環境ですから、安らぎ効果の高い緑色を効果的に配置することも考えてみましょう。
営業エリアなどでは冷静になる効果のある寒色系配色を使うことが多いようです。青や青緑など寒色系は心を落ち着かせ、集中力を高める効果があると言われています。
【床のカラー】
色は人間の心理に影響すると言われています。
◾️【赤色】赤色は注意力を喚起します。また、活気ややる気を起こすといわれている為、ミーティングスペースなどに差し色としてもよいとされます。
◾️【黄色】黄色は明るさや希望をもたらす作用がある為、コミュニケーションエリアや、打ち合わせコーナーにも向いています。
◾️【緑色】緑は安心感をもたらす緑は身体の緊張をほぐし、リラックスを促す為、リフレッシュコーナーなどに多く使用され来客の多いエントランスに使われることが多いです。
◾️【青色】青色は集中力を促し、冷静になり落ち着かせる作用が期待できますので、集中エリアや執務エリアによく使われます。
◾️【黒色】黒色には高級感があります。相手を威圧する力を象徴する色でもありますので商談を有利に進める応接や、役員室などにもよく使われます。
オフィスデザインの最適解は業種により異なりなります。
移転やレイアウト変更の成功のコツは譲れないポイントを洗い出し、どんなオフィスにしたいのかコンセプトをしっかりと決め、プランニングすることがポイントです。